聞いた話なのだけど。


Eさんは隣に住むGさんに迷惑しているという。


Gさんは、30歳くらいのイタリア人女性。Eさん宅に時もかまわず押しかけるのだという。
Eさんには子どもがいて、家族で団らんしているときであろうと、来客があるときであろうと、朝早くであろうと、夜おそくであろうと、Eさんは
「ちょっといい?」ではなく「もうー。聞いてー、私の話、ひどいのー、聞いてー、こんなのってないわー。」と押しかけてくるんだとか。時には子どものように大泣きしながら。


Eさんも、その旦那も、始めは熱心に聞いてあげたり、アドバイスしたりしていたのだけどGさんは人の話を聞かない。
「黙ってて。」と言いだす始末。だったら、相談に来るなって。


Gさんの話はたいてい彼氏の話で、またそれを話すと長くなるので、今回は省略しますが、とにかく裁判沙汰にまでなるほど、もめたらしい。


そこまで周りを巻き込んでおきながら、翌日にはけろっと彼氏と仲直りしていたり、するのだとか。
裁判も告訴取り下げにしたとか。だいだい子どもの前で問題児ならぬ問題男の話もしてほしくないのに、とEさん。



Eさんがこどもを遊びに連れて行くというのでGさんは「じゃあ、私も行く。」と車に乗り込んで付いて来たはいいものの、車の運転に文句をつけたり「寒い」とか「もう降りる。」とか言い出したり不平不満が絶えないのだとか。子どもが一緒じゃなかったら、Eさん夫、爆発していた、と。


近所だけに逃げられない。
Eさんも「そんなに言うことがころころ変わってたら、誰も、あなたの話、聞いてくれなくなるよ。いいかげんにしたら?」と言ったらしいのだけど、我がまま自己中心「私、私」のGさんは「でも、でも」と通じない様子。



日本は「空気を読む」ってことがすごく重視されるけど、イタリア人はそれに比べたら、全く空気を読まない人が多いようです。自分しか見えていない...


日本で「KYさん」(もうすでに死語?)と呼ばれている人でもイタリアでは普通、というか、並み以上に読んでいるでしょう。


Gさんほどになると、ちょっと異常だと思いますが、人の迷惑も顧みない、くらいイタリアでは日常茶飯事で、どこまで「私は、私は」を主張できるかが、謙虚さよりも重視されてるような気がします。(イタリアにおいて謙虚さに美徳はあるのか、疑問ですが.)


何よりも自分の感情優先だから「客観的に見て、見苦しい」ということは考えてない、というか....特にイタリア人女性に感じます。甘やかされているっていうか。


もともと、女性は男性に比べて、理性よりも感情が優先されている、というけど、イタリア人女性に関しては、その比率がものすごく高い、99%感情?みたいな.....人がたくさんいるんじゃないかな。